まさにお風呂のような、ゆったりほっこりする作品。
メインストーリーは昔ながらの銭湯の存続問題を抱える兄弟の物語。
サイドストーリーとして銭湯に集まる人々のお風呂にまつわるエピソードがあるのですが、私は特に小日向さんのエピソードが大好き。
仕事一筋のお父さんの、ささやかな幸せがお風呂。
わかる〜〜!!!と見てて泣きそうになりました。あんなお風呂、入ってみたい!(しかしお父さん、最後の契約は任せて見てなかったのか?笑)
ちなみに湯道は原作者の小山薫堂さんが実際に家元で提唱しているそうですが、
映画での湯道の作法は映画用らしいです笑
地味なエンタメ映画だし、ストーリー構成がゴチャゴチャしているし、映画好きには刺さらないかもしれないけれど、お風呂の尊さを改めて感じさせてくれるこの作品が好きでした。
この作品を見ていると、お風呂に入るささやかな喜びと、幸せを思い出させてくれるのです。
もともと私もお風呂は好きだったのですが、社会人になり一人暮らしをするようになってお風呂を入れるのが勿体無いので10年以上シャワーだけで日々を過ごしていました。
ある時に身体の不調を感じ、湯船にしっかり浸かるようにしたところ、身体の不調がすっかり軽くなり、そこから毎日湯船に浸かるように。
そうしたら、今まで悩んでいた全身の乾燥の悩みも解消されたり、今では湯船に浸からないと気持ち悪くなるようになりました。
エネルギー料金の高騰で、お風呂ってコスパがもはや悪いし、SDGsでもないのかもしれない。
でも、一日の疲れをしっかりとリセットしてくれる大切な存在。
この作品を見て、お風呂に早く入りたくてウズウズしてしまいました。
それだけでこの作品って成功なんじゃないか?そんな事を思うのです。
毎日ささやかな幸せを感じて生きたいですね。