刑期を終えて出所した父親ことテレンス・スタンプ。米国で亡くなった愛娘を彼なりに弔うべく飛行機に飛び乗り…。
初老のテレンス・スタンプが渋い。不器用ながら魂のままに生きてきたんだろうなとか、年老いてからは後悔もあって今更悪あがきしてんのかもなって思わせてくる佇まい。くたびれきってて、哀愁が滲む。でも眼には確かな光があるし、心には復讐の炎がゴーゴーと燃え盛ってるんだからたまらない。麻薬組織に単身乗り込むのかっこよかった。
ピーター・フォンダもまだまだ華があって派手な音楽プロデューサーの役が似合う。「イージーライダー」がふわりと香った。
ソダーバーグの相変わらずの面白い編集。断片的なカットたちが、だんだんと頭のなかで組み立てられていく。視聴者へ向けてのストーリーテリングというよりかは、ただ人が記憶を思い起こしているときの感じをそのまま映し出しているかのような。
ジョージ・クルーニーがいたような??気のせいかな。
ハードボイルドみがあって良かった。