みなみ

少女は卒業しないのみなみのレビュー・感想・評価

少女は卒業しない(2023年製作の映画)
4.2
廃校が決まっている高校の卒業生による最後の2日間を描く青春群像劇。
言うまでもなく題材がこれ以上なくどストライク。実際原作を読んだらあまりに刺さり過ぎて号泣しながらページをめくった作品の映画化。

公開前からずっと楽しみにしてたけど予定が合わずに観れなくて、そこから逆にキープしてた映画。
ちゃんととっってもよかった。
それでも完全にフラグ通りに期待し過ぎた。原作への思い入れが強過ぎた。

映画単体として観た時に全く文句はない。
主人公の少女の人数を絞るのもしょうがないし、同時並行で4つのさよならを上手く描いてたと思う。映画ならではのギミックもありひねりも効いてた。
個人的には大学進学をきっかけに別れを選ぶカップルがよかったなあ。原作とはまた違った良さがあって、こっちの方がよりわかりやすく切なくなってた。

好きなシーンもいっぱいあった。
屋上で2人で花火をする場面。
桜の下での自転車2人乗り。
体育館でのバスケ。
図書室での最後の会話。

それでも、それでも私は「在校生代表」を楽しみにしてたんだよ。。
みなみ

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