こなつ

運命の扉のこなつのレビュー・感想・評価

運命の扉(2022年製作の映画)
3.6
重たい映画を鑑賞した後は、何となく軽い感じの作品を観たくなります。長年好きな女優のジュリア・ロバーツの姪であるエマ・ロバーツがずっと気になっていて今回この作品を鑑賞。

エマ・ロバーツは、ジュリア・ロバーツの兄のエリック・ロバーツの娘です。55歳のジュリアと32歳のエマ、23歳の差がある二人ですが、とても仲良し。二人が並んだ写真を見ると顔立ちといい、笑い顔といい、かなり似ている。ジュリア・ロバーツが身長173cmなのに、エマ・ロバーツ157cm。そんな小柄な彼女のファッションは、可愛くてセンスがあり世界中で人気。体型から外国の人のファッションを参考にするには、日本人には無理があると思うのですが、エマのファッションなら日本人でも着こなせそうだと前々から思っていた。そういう意味でも親近感が凄くある女優さんです。

この作品は、1971年ロシアで制作された「運命の皮肉」のリメイク作品。アメリカらしく、王道のラブコメに仕上がっている。誰もが憧れるようなロマンチックな展開が詰まっています。

不動産業者のマーゴット(エマ・ロバーツ)は、姉の結婚式に一緒に出てもらう予定だったボーイフレンドに振られ、弁護士のグリフィン(トーマス・マン)は、インフルエンサーの彼女にプロポーズしたものの、しっくりいかない。

全く接点がなさそうな二人だったが、住所が似ていて同じ造りの集合住宅に住んでいたこと、猫を飼っていること、合鍵を玄関の鉢植えの下に隠していること、そんな共通点があって、ある日酔っ払って帰宅したグリフォンが間違えて入ったマーゴットの部屋で寝てしまう。

偶然が重なるとそれは運命の人となるのか。恋人や好きな人と年を越すということが重要視されている国では、そのイベントに向けて恋人同士はひたすら突っ走る。奇妙な出会いをした二人もまた大晦日の夜の奇跡に導かれて進み始めた。

途中、馬車に乗った黒人夫婦の話は心を打ち、二人の背中を押している。

普通はそこまで偶然は重ならないだろうと思っても、観ていて応援したくなるほど、エマがキュートで可愛かった。パッと明るくなる存在感は、やはり叔母のジュリア・ロバーツ譲りのような気がする。グリフィン役のトーマス・マン、弁護士なのにちょっとゆるい感じ。だからこそか二人の相性が良く見え、お似合いのカップル。

マーゴットの家族や元彼キップも巻き込んだ大騒動は、笑いあり混乱ありで、これまた運命のような素敵なラストに続いていく。

テンポが良く、分かりやすい展開なので、ハッピーで明るいラブコメを観たい方、おすすめです。
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