ザリくん

アバター:ジェームズ・キャメロン3Dリマスターのザリくんのレビュー・感想・評価

4.4
初めてちゃんとフルで見た「アバター」、
3D4DX (&IMAX両方)で観て何にも替え難い体験をした。
「映画を見た」というよりは「USJを全巡りした」後のような感覚に近い。しばらくその類のアトラクション施設に行かなくても良さそう。

この間トップガンマーヴェリックを観て「実写の可能性はまだまだ無限大だ〜すげ〜」とか言ってたばかりなのに「うーん3DCG最高‼️」と心変わりしてしまった。

13年他の追随を許さなかっただけあってエンターテイメントの暴力みたいな作品。
異生物との恋、異形生物、宇宙ロボ、分かりやすい王道展開のオンパレードと、世界中の人が「これやってほしいな」と思うだろうこと全部入れて、それでいて詰め込み感はないという恐るべきキャメロン。(特にクリーチャー達の造形・色彩が琴線に触れて好きだった)
「こんなんやられたら興行収入を世界一稼いでしまう〜あたまがおかしくなる〜」という心持ちで席に座っていた。

3D映像の魅せ方が本当に上手いなと。
よく表現される「"飛び出す"というより"奥行き"が凄い」というのも成程と思った。
視差が大きい"手前"側(飛び出す方)には植物の草、空中の虫・塵など差程重要でないものを描き、視差の小さい"向こう"側(奥行きある方)に主体を置く、
というやり方で「立体感を出しつつ目は視差小さい主体を見ているから疲れづらい」という効果を実現している。
自分は13年前のリアルタイムは3Dで見てないけどこれほど凄くはなかった…らしい。
いや〜リマスターで画質が向上しているとはいえ絶対13年前の映画じゃないだろ〜

あと4dxとの相性も常軌を逸していた。
主人公達が竜イクランに乗り込み滝へ落ち込むタイミングで席が前傾するのが堪らなく楽しい。もう涙出ちゃった。昔ナガシマスパーランドのスチームドラゴンに乗って体験した高揚感が一瞬で上書きされてしまった。

(IMAX字幕と4dx吹替の2つを見たのですが4dx吹替が断然没入感が上なのでオススメです、水噴射は3dメガネがやられるのでoffで)


ツッコミを入れた場所として、

作中で登場する「写真」も中身3Dになっていたのハリポタの魔法新聞みたいで笑った。
大佐なんでもあり過ぎてクソ笑った。ラストの主人公補正vsスティーブンラング補正は激熱。人間の利権主義傲慢が全て大佐個人に集約されているためあんなにも強い。
異星人が人間の姿と似ているのはまあ良いとして、キスがゴリゴリのアメリカスタイルだったのは「まあハリウッドが宇宙基準になるからな…」と笑った。

ちなみにUSJの感覚と表現したけど製作はDisneyでしたね…
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