回想シーンでご飯3杯いける

アトラスの回想シーンでご飯3杯いけるのレビュー・感想・評価

アトラス(2024年製作の映画)
2.5
AI vs 人間を題材にしたSF映画は、僕にとってもう相当に古いタイプの映画で、積極的に観る事は無いのだけれど、Netflixオリジナル作品として配信されている本作はかなり評価が高いので試しに鑑賞してみた。

ひと昔前の配信作品では考えられないような、予算かけまくりのVFX。冒頭からガンガン畳みかけてくるので、ビジュアル重視の人なら無条件に楽しめそう。

しかし、やはり、この近未来像は、40年前に公開された「ブレードランナー」や「ターミネーター」から何も変わらず、僕は既に新鮮味を感じない。近未来の話でありながら、逆にどこか懐かしさを感じてしまうと言っても良い。いや、実際、本作は目新らしさではなく、先に挙げたSF映画の名作を思い出させる懐かしさから歓迎されている側面もあるのではないだろうか。

主演のジェニファー・ロペスも、今時のSFというよりは、彼女が大活躍していた'90年代を思わせる大袈裟な演技で、加えて吹替の演技もくどかった。後半はオリジナル音声に切り替えて、若干持ち直した。