回想シーンでご飯3杯いける

戦と乱の回想シーンでご飯3杯いけるのレビュー・感想・評価

戦と乱(2024年製作の映画)
3.8
16世紀末の朝鮮王朝時代を舞台に、名門一族の跡取り(パク・ジョンミン)と、奴婢の身分でありながら跡取りの剣術修行の相手をする事で、特別に一族の側近として仕える事になった青年チョンヨン(カン・ドンウォン)の友情と、その後の運命を描く。

2人を結ぶのが剣術という設定なので、剣さばきを存分に楽しめるのは勿論なのだが、戦乱時代を舞台に身分違いの友情を描く構図は、インド映画「RRR」と全く同じである事に気が付く。

この「戦と乱」は韓国映画らしく、「RRR」の突き抜け具合とは対照的に、身分差別のドロドロした部分がグロテスクに描かれるし、日本の豊臣軍侵攻と思われる武士が、異国から訪れた恐怖の軍団として登場するので、なかなか胸糞な仕上がりになっている(誉め言葉)。

メインの2人については、先に「友情」と書いたが、所謂バディ物と呼べるような爽やかさとは別物の、複雑な人間模様が見所。大画面推奨。