Monsieurおむすび

フィリピンパブ嬢の社会学のMonsieurおむすびのレビュー・感想・評価

フィリピンパブ嬢の社会学(2023年製作の映画)
3.6
#フィリピンパブ嬢の社会学
日本に出稼ぎに来たフィリピン人女性たちを修士論文のテーマにする学生と、若きフィリピンパブ嬢の恋愛悲喜交々。

故郷の家族は極貧で、一家の家計を1人で支えてるみたいな背景を想像してたけど、そうでもなく悲壮感薄めのヒロイン ミカはじめ、偽装結婚をしてビザを得て働く、極めてグレーな嬢達がなんとかなる精神でポジティブ全開なのが面白い。
行き当たりばったりモラトリアムな主人公 翔太も青天井で優しく、交流を深めるうちにどんどん誠実さを帯びていくのも好感。
シビアなお金事情や裏稼業も絡んでくるにしては全体的にポジティブな要素が多く観ていて応援したくなる。
あと、ミカの行動原理の根底に家族愛があり、そういった点が翔太の変容にも繋がったのかもと思いながら鑑賞。
これがフィクションではなく実話なのが驚きで、2人の結婚も若気の至りだなんだと言いたい人は、エンドロールを最後までご覧になってください。
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