SNSで多くのフォロワーを集め安田現象監督の長編作品です。
(ボクも『呪いの人形』シリーズが好きです)
少人数体制とは思えないほど見応えのあるCGアニメーションに驚かされたものの、粗が所々に感じられ、賛否が分かれそうなのも理解できますが、個人的には好きな作品ですね。
物語制作において「上手い」という点は大きな加点要素ではあるものの、必須要件ではない――これがボクの考え方です。特に、個人が監督・脚本・絵コンテ・演出を一手に担う場合、むしろ重要になるのは“個性”や“癖”(クセ・ヘキ)だと思っています。
今作はその“癖”が存分に活かされており、久々にワクワクさせてくれる作品に出会えました。ボクはこうした作品が大好きです。
もちろん拙い部分が目立つのも事実で、厳しい意見が出るのも納得できます。ただ、“上手い”作品に少し飽きてきているボクとしては、今後さらに色々な枠を取り払って、この“癖”を一層推し進めてもらいたいと願っています。
もっとも、その結果についての責任は一切負えませんが(笑)