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LOU ルーのSSDDのレビュー・感想・評価

LOU ルー(2022年製作の映画)
3.5
■概要
島で孤独に犬と暮らす白髪の高齢の女性。愛想は悪く隣に住む幼い娘がいる母子家庭とも"距離のある"付き合いをしていた。ある嵐の夜に隣の家の娘は死んだとされる父親に誘拐された。"長年に渡って習得したスキル"を要して、老女は母親を連れ犯人の追跡を始める…。

■感想(ネタバレなし)
あらすじにも含まれるためご容赦頂きたいが、特殊な職業に過去従事していた隠居した人間という事で、96時間、イコライザーなどよく使われるプロットなのだが、白髪の女性というのが斬新。
犬は孤独を癒してくれるので相棒のワンコの可愛さがたまらないし、使い古された内容でもとても良かった。

アクションシーンもカメラワークもテンポも良く、主人公の意志の強さがよく表現された道中も飽きずに観れた。

悪天候でも意思を持って進む主人公がゲームのブラッドボーンのようで、長身の細身に狩猟スタイルの黒い服に帽子と泥臭いのにかっこいい仕上がりになっています。

よくあるアクションものというかリーアム兄貴案件が女性に置き換わったと考えるとわかりやすいですが、なかなかにオススメです。









■感想(ネタバレあり)
悪役があくまでネチネチしたマザコンメンヘラ親父というのがなんだかなぁというのと、仲間少ないため主人公のキルカウントが少ないのが妙にリアルでもっと見せて欲しかった。

途中橋から落ちるあたりをカットしてもっとショートめにした方が好みだったかも。

海岸のシーンは雄大な海を背景に魅せるシーンも満身創痍で向かい、ボロボロになりながら闘うのが印象的。

防弾チョッキきてるから最後までクレバーに抱きしめたフリして息子を盾に生き延びるサバイバルセンスが好き。

基本自分が老いたことを自覚して、見た目や相手の先入観を利用して虚をつくしたたかさがやっぱりロートルアクションの醍醐味ですが、本作はかなり長けてた印象。

ケンシロウにはお前のようなババアがいるかとツッコミされてしまいそうですが、続編やってもええんやでの終わり方は好きですね。

プレデターニューヨークに行く!という感じで今度は都市部のスラムでひと暴れしてくれるのもいいですね。
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