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スペルのSSDDのレビュー・感想・評価

スペル(2020年製作の映画)
3.4
◼︎概要
田舎町を見限り努力の末、金銭的に成功を収め家族にも恵まれた男。
絶縁していた父が他界したため、家族で葬儀に向かうのだが事故に遭い、監禁され理解不能な儀式に巻き込まれていく。

◼︎感想(ネタバレなし)
皆様呪術廻戦はお好きですか?
古今東西、土着文化やら民間療法など国や種族を問わず昔から存在する呪いの概念。

日本では宗教よりも祟り、呪いの方が理解しやすいかもしれません。
そんな無数にある文化の中でも最も有名であろうブードゥー関連を土着信仰する村に監禁される男の話です。

そうです、山奥にあるリアル呪術師とリアル呪術廻戦の始まりです。
そういうと変に期待を持たせてしまうかもしれません。見た目はバイオハザード4-5の世界観で繰り広げられるリアルファイトです。

映画好きで他メディアにはあまり手を出されない方には何言ってんだとなりそうですが、ゲーマーでバイオシリーズ好きならこれは…となる情景が楽しめる作品でした。

どの程度ファンタジーなのかリアル路線なのか、どんな方向性で進行するのかとワクワクできる作品で私は好きでしたね。











◼︎感想(ネタバレあり)
・キンティー
曖昧だった気もしますがこんな名前の人形、いい感じに気持ちの悪い造形で本当に効果があるんかい!と主人公が効力の影響を受けた際に思いました。

しかし薬の効果や、怪我による消耗の暗示などなのだらうと思いましたが…蓋を開けたら最後は水に突っ込んだら溺れるし、殴れば吹き飛ぶとリアル呪術廻戦。

完全にファンタジーの振り切りがフルスイングで決まったので笑いました。
なかなか気持ちの良い振り切り方ですね。

・主人公の有能さ
足に釘刺されておきながらなかなか動き回るは、機転の効く男で何度でも捕まる前提で行動している点がすごい。
あと確実に一回でやる時は全滅させるつもりの周到さもあります。
無駄に見えた序盤の自宅でのピッキング披露も伏線だったりと、こんな荒っぽい作品なのに意外と繊細に伏線張ってて私は好感が持てました。

・総評
今や誰も触っていないブードゥーというコンテンツを今掘り起こしていじくりまわした本作。
セスナを使った描写だったり、ガソリンスタンドの件だったり序盤から丁寧な進行で私は楽しめました。いやぁ評価低いですからオススメはできませんね!
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