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桜色の風が咲くのイバのレビュー・感想・評価

桜色の風が咲く(2022年製作の映画)
3.8
テレビで福島智さんの存在を知り、彼のお母さんを主役にした作品ということで気になっていた作品。
自分の子供に訪れる苦難を思うと、どれだけ辛かっただろうか、と作中小雪が演じる母親を観て涙が溢れました。ただ、それ以上の想像を絶する苦しみが当事者の智にはあったわけで。それでも母親が考案した指点字をコミュニケーション手段として駆使し、全盲ろう者として初めて常勤の大学教授となった福島智さんの青年期も丁寧に描かれていてそれでさらに揺さぶられました。
福島さんの青年期を演じた田中偉登がとても素晴らしく、また母・令子を演じた小雪も、芯があり包み込むような演技と存在感がよかった。
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