のこ

ウェルカム トゥ ダリののこのレビュー・感想・評価

ウェルカム トゥ ダリ(2022年製作の映画)
4.7
絵画好きでも なくても!
想像力満点のダリとお金の亡者恐妻ガラの~
アシスタントになった青年から見た~
ダリを楽しめる97分💘
短くても凝縮したわくわくの楽しいひと時でした😊

ダリの絵って~
クイズや脳トレでだまし絵の中に何が隠れているのか~
映画のポスター「羊たちの沈黙」で見かけたような
(口元の蛾 女体を組み合わせてドクロの形)
ひとつの形がふたつのイメージさせるように描かれてる
そのくらいしかダリの絵を見たことがありませんが~

一応劇場に行く前にダリの絵 5枚くらい解説読んで行ったのがより深く自分なりに楽しめたのかな~w😊

面白おかしく作品中で取り上げていた
初期の代表作「グレート・マスターベーター」!
想像豊かで知識豊富なダリは回りを惹きつけていましたが~

私はこの絵の~
岩の下に小さな二人の人物が配置されているのを見て~
勝手にフェルメールの「デルフト眺望」の二人の小さい人物を重ね合わせながら~

ダリがフェルメールとベラスケスは自分の絵より
アップ アップと!
かなり尊敬しているようで 私の予想が当たってちょっと嬉しかった😊

フェルメールのラピスのブルーではないですが~
ダリのアシスタントの青年の、テーブルの上の
テイクアウトのブルー模様の珈琲カップを見たダリは
一瞬で~その美しいブルーの容器に目を輝かせて~
何て美しい~と💙💙
そういう感覚が素晴らしいダリ!!!

また「記憶の固執」という絵(「柔らかい時計」や「溶ける時計」)では~
キッチンでガラが食べていたカマンベールチーズが溶けていく状態を見て思いつく!
硬いものと柔らかいものの対立のなかで~
時計をぐにゃ~と柔らかく描くことを思いついたダリ!
作品中では 細かい説明はされず~
カマンベールの状態が映し出されるだけですが~
この作品くらいは見ておくとよりgood!

スペインで生まれたダリ!
時代の常識を破壊して新しいアートを作り上げたダリですが~個展が3日前に迫ってもなかなか絵が描けずにいる彼を
猛烈に怒り狂う妻のガラ(バルバラ・スコヴァ) 
貧乏はコリゴリ! 安いスプーンで食べるのは嫌!と
強烈に叱るガラに対して~
ダリは~その妻の怒りがバネになる!と💘
急に奮起する夫ダリ!

妻との出会い~
ガラの水着姿~背中がとても美しいと惚れ込んでしまったダリ!
ガラとの出会いが「グレート・マスターベーター」の絵の中でも分かるように~
父との確執や心の病みから吹っ切りれたように!
ダリにとってガラは~心に刺さるw最高の妻で~
私を殺してと~崖を背に~握った腕を放そうとするのを
死と生の狭間~ダリの繊細な心は決して離さないガラへの愛おしさ!

妻が若い音楽青年と仲良くしてても 気にはなるが~
ダリにとってはかけがえのない妻のガラ!
経営はしたたかなガラ!
ガラが亡くなってからはダリは一枚も絵を描いていない~
そんなダリのガラとのアートでファッショナブルな生活を!
ミラー越しに覗き見して快感得たり~
女性のお尻を天使の羽に見立てたりw
自然と一体になって~風を指揮したり~♬
ダリの想像豊かな天性の才能を楽しめた素敵なひと時でした。
是非 劇場でご覧ください。
のこ

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