ぷらすし

プー あくまのくまさんのぷらすしのネタバレレビュー・内容・結末

プー あくまのくまさん(2023年製作の映画)
2.8

このレビューはネタバレを含みます

これが「出オチ」ってヤツか!
というのを見事に体現した映画だと思った。
とりあえず殺人シーンはなかなかにグロいので、それ目当てで観るのもアリかも?
プーやピグレットの顔もなかなかにホラー味が増していて良かった。



「大人になった少年が(大学進学で)森を去り、少年の持ってくる食料に頼っていた森の仲間たちは飢餓に苦しみ、ついに仲間のイーヨーを食べてしまった時から人間を憎むようになった」という手描きアニメ風のプロローグがあって中々に引き込まれるが、それ以降はただの猟奇殺人ショーだった。
「100エーカーの森」に近づいたものは行方不明になるという噂通りに次々と登場人物が殺されていくのだが、殺し方が重機だったりハンマーだったりで普通の人間がやる殺しと全然変わらないのである。

あと、登場人物の名前がなかなか判明しないのもストレスであった。
女性5人がバカンスをしにコテージにやってくるが、それぞれの名前が出てくるのが物語後半だったり、死んだ後だったりする(見逃してはいないはずだが)
おそらくメガネの子はジェシカだが、エンディングまで名前が出てなかったかも知れない。

唐突な新キャラに驚愕する。
縛られて顔をボコボコにされた女性と遭遇するが、こんな顔にしやがってと怒り狂ってマリアの銃を奪ってピグレットに戦いを挑む。燃え盛る火を挟んでお互いを見ながら対峙する2人。無駄に緊迫感が漂うが、弾が直前に威嚇で撃った1発しか無かったためあっさり返り討ちにあい死亡。いったい誰だったんだ?

偶然車で通りかかったヤンキー4人。
プーをバール、ハンマー、バット、瓶でタコ殴りにするも、怪力のプーの素手の一撃で絶命する。最後の1人は逃げ出したところをプーが放った蜂の大群に追われるも、その後どうなったか不明。せっかくプーさんの設定が活かされた攻撃が行われたかと思ったら、役に立ったのかどうかわからないままであった。
ちなみに4人のうち、コルトとタッカー以外は名前不明(おそらくエンディングには載っているはず)。

謎シーンがちらほら。
連れ去られたアリスが縛られた状態で目を覚ますのだが、プーに殺されるのかと思いきや顔を軽く何度もビンタしただけで放置していた。一体何だったのか。

強いのか弱いのかわからなかったピグレット。アリスのハンマーを顔面に一発食らっただけで気絶し、その後縛られてアリスにハンマーで3発殴られたら死亡したのでそんなに強くはないのだろう。一方プーの方はクマなだけあってどれだけ殴られても(車と車で思いっきり挟まれても)ノーダメージだったので、それとはえらい違いである。

特に面白いと思えるシーンが無かった上、ちょっとわかりづらかった描写もあり、ストーリーもそんなに進展が無かったので点数は2.8にした。
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