ぐら

ヴィーガンズ・ハムのぐらのレビュー・感想・評価

ヴィーガンズ・ハム(2021年製作の映画)
3.8
肌に合わない邦画を立て続けに4本見た後だったのもあり、見始めたた瞬間、「これこれ、今はこういうちょうどいいポップなサイコスリラー求めてた!」って思ってわくわくして見ていた前半。
どんどん人が殺されていくのにグロさを感じにくいポップな音楽と俳優たちのコミカルな演技はほとんどギャグ漫画
でも所々ヴィンセントが自分の意思ではやめたいのにソフィーに焚き付けられて犯行に及ぶ流れが見ていてかわいそうになる中盤。
ある意味中盤は同じことが繰り返される流れで、このままずっと続いていくような感じまでもギャグ漫画ぽいんだけど、ラスト30分を切ったあたりから、それまでは楽しく見れていた気持ちがふと我に帰って、これどうやって終わるんだろう?が気になりだす
そう思うと、この話が終わるためには絶対どこかでバレないといけない、
バレそうになって、殺して、罪に罪を重ねて逃げられなくなって、最悪の状態でバレて終わるのかもしれないと思うと、不思議と2人の殺人鬼の立ち位置に自分の気持ちを仮置きしてしまって胃が痛くなった
結果的に終わり方は自分が思うようなシリアスな展開じゃなくて少し安心した
終わり方までも綺麗に伏線回収的表現でまとまっていて最後までギャグ
個人的に程よくて好き、ありがとう
ぐら

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