人間の愚か過ぎる心理と愚行が凝縮されている。
ドキュメンタリー監督らしく、決してそれがドラマチックにしてないので、やけにリアルだ。
永山瑛太氏演じる行商人の正当な言葉の後の行いなんて、映画ではあり得ない。いや、映画でやっているのだ。
このような歴史は決して教科書やテレビでは語られることはないだろう。
8月には戦死された方を弔う番組やドラマ・映画は幾つも放送・放映されるし、今年は関東大震災から100年と言うことで、防災関連の番組は見かけたが、このような事実(いわゆる虐殺の歴史)があった事は全く伝えられていない。
この映画をみんなに観てほしいなんて、1㎜も思わないけど、こういう事実があったのだと言う事を記憶しておくだけで、現代に起こっている事に対して、違う味方ができるかと思う。
余談にはなるが、正直大型配給とは言えない今作だが、割と名だたる俳優陣が名を重ねていてびっくり。
こういう作品に出演されている役者さんは割とギャランティ中心で動いてないと思うので、信頼できる。
井浦新さんなんてまさにそうだが。