福田村事件のモエシャンドンのレビュー・感想・評価

湯布院映画祭にて。
物語の前半で丁寧に日常を描いていて、中盤で地震による世の中の変化を、後半で一気に畳みかけるように事件が起こるという作り。
この映画では事件をありのままに描いているため、疑心暗鬼がどのように悲劇を生み出し、集団心理がいかに鬼畜な行為をを正当化するのか、自分たちの心の中にこのような一面が潜んでいるのだということを感じさせられた。
この映画を見終わったあと、「自分だったらどうするか」を考えずにはいられない、長く心に残る作品だった。