原作組からすると物足りないが、映画としてはアメリカも日本も批判しない作りになっていて良い終わらせ方だった。
大沢たかおさんと玉木宏さんのお芝居が良い。玉木宏さんは原作よりも知的な感じになっていて、「これもアリだなあ」と思わせる芯の強さがいい役だった。
潜水艦ものはハズれないという映画ジンクスを微妙に裏切っていて、残念。日本の映画ってこれが限界なのかも。
政治のシーンが長すぎるし、海中のシーンもちょっと地味で物足りない。たぶん動きのある映像が少ないからで、お金かかるから仕方ないけど迫力不足は否めない。
同時期に公開されている「MEG ザ モンスター」というサメ映画の方が海中シーンは迫力がある。
海中への潜航シーンなど、クルーの身体の傾きとか、もっとやればリアリティが出てよかったし、観たいシーンのひとつだった。全体的に漫画のほうが迫力がある。
「日本は独立国家としていかに在るべきか」を問う内容を主軸に置いたのはよかったけど、政治家に個性がなく単調で頭に入ってこない。
とても期待していただけに、惜しい。