歴史の闇に葬られた事件があった…
1923年春。澤田智一は妻の静子と共に日本統治下の朝鮮・京城から千葉県福田村に帰郷する。彼は日本軍が同地で犯した蛮行を目撃したが静子には、その事を話せずにいた。その頃、ある行商団一行15人が香川から関東を目指して出発していた。そんな中、9月1日に関東地方を大震災が襲い多くの人が亡くなる。そして、それから5日後
偶然と不安、恐怖が重なり、後に歴史に葬られる事になる大事件が起きる…
ストーリーはこんな感じ。
韓国では、こんな感じの胸糞悪い作品は作れるが日本で、こんな作品が作れた事がビックリだった。
下に恐ろしいのは集団心理だよな。
震災の時など見られる理路整然とした行動は集団心理が良い方に出たものなんだけど
悪い方に出ると最悪だよね。
1人がしてはいけない事をしてしまった事を、良いことなんだと判断して他の人たちもそれに追随してしまう…そうなったら最悪だよね。
現代でも、事件が起きると色々な報道がされるが、そこには語られない事もある。
被害者が実は加害者に酷いことしていて被害に合ってたとしても、エンタメと化したニュースでは視聴者に受けないと思われる事は抹殺されることもある。現に、後から"実はこうだった"と解った事も有ったしね。恐ろしい事だよね。それで受ける印象が変わるんだから…
また偏った考え方も恐ろしいよね。この作品でも、しきりに朝鮮人がいかに残虐で怖い存在なのかが、したり顔で語られるが実際には見たこともないことなのにね。
水道橋博士が演じる長谷川は、その事を盲目的に信じ、朝鮮人を敵視する。自分のしてる事が、村の為ひいては国の為だと信じて疑わない所も、彼の怖いところだよね。
そして、人の残酷な面も怖い
恐怖や不安から来ることなんだろうけど、あんな恐ろしい事ができるんだろう？
新聞記者の恩田がある朝鮮人を日本人の様に見せかけ助けようとするんだけど、朝鮮人だと言うことがバレて恩田の目の前で、惨殺されてしまう。ただ朝鮮人だと言うことで…
それを躊躇する事も無く行えるのが観ていて怖く感じたな。
ラストの展開は衝撃的すぎて、涙が止まらなかったなぁ…
