このレビューはネタバレを含みます
リチャード三世が見えるからなのか、取り憑かれたように遺骨をさがす姿は狂気的なものも感じるけれど、みつけてもらえてリチャード三世も喜んでいるのだろう。
フィリッパの言動はちょっとモヤモヤもするのだけれど、家族が協力的なのがほんとうに救いでラストの感動も家族がいたからこそだとおもう。
権力者たちが手柄や名誉を掻っ攫っていたけれど、そんなこと気にしてなさそうなフィリッパがよかった。
祝宴に向かう大学関係者たちと講演会に向かうフィリッパを同時に映す演出がパキッと決まってました。
「きみは真実を知っている。それで十分だ」
「人生で正当な評価を得られず、真価を発揮できずにいた人の物語です」
「もう、簒奪者ではない」