無機質でフラットな俳優たちの演技
どこまでが現実かが分からない不穏なセリフ
帰ってきた唐田えりかの存在感と引力
すごい面白かったです。
見ず知らずの男女の会話劇で、惹かれ合う気配だけが漂う60分でした。
人間の分からなさとか不気味さが何より印象的で、決めつけられることを拒否し易々と本心は明かさない点にリアリティがあって良い。
今日会ったばかりの人を好きになることも真実だし、それが気のせいなのも真実だし、刻々と変化しつつづけることもやっぱり真実だということ。
遠藤雄也演じる男の最後の台詞が最低で最高。その後の唐田えりか演じる女が向かう先もキレッキレで最高。