autumn

正欲のautumnのレビュー・感想・評価

正欲(2023年製作の映画)
3.3
みんなちがってみんないい。とか
十人十色。とかあるけど
たぶん10人中8人同じことをやったらそれが【正しい】となってしまうんだろうなと思う。
それが本当に正解か、合っているかそういうことじゃなくて少人数派は変わっている、おかしいとされる。
LGBTQがすごく謳われている世界になってBL作品が流行りにまでなっているけども
みんな結局自分が違うからそれに寄り添ってあげようと上から目線で寄り添っているふりをしている様にもみえる。
きっと自分が少人数派になってみないとわからないことだとも思う。
この映画は更にまだ知られていない少数派の話で、女性は男性を好きになり、結婚して、子供をもつことが幸せとされる。
学校に毎日通って友達を作って、勉強する、それが普通とされる。
その普通が自分の中で違和感があったとしてもなんとかそのレールにのらないと、自分がおかしいんだと思わされる世界なんだと思う。
その普通がないと生きていく事が難しい世の中でもある。
何に対して魅力を感じ、何に欲を感じるのか。それを表に、世間に向かって好きだと言えるのは普通のことではないのかもしれない。

ガッキーの最後の『いなくならないから』
誰にも理解されなくて理解されないことも言えなくてそれを唯一わかってくれて離れないで横にいてくれる。どんな結婚相手よりも2人は強い繋がりがあるんだなと思った
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