このレビューはネタバレを含みます
何もかもが否定しづらい時代
吾郎ちゃんのようなマジョリティ的立場がいて助かった、鑑賞者が置いていかれないし、奥行きが出てた
新垣結衣のセリフ""自分は地球の留学生のような気分だ""という言葉が全く感情移入できなくて、その違和感が忘れられない
普通って残酷な言葉だよな
登場人物の大半が水フェチだと、それが当然の世界であるように見える
""水フェチ""という人を傷つけない性癖をテーマに話が進んでいたが、これが他の(人を傷つけるような)性癖に置き換えられたらどう見えるのだろうかと考えたりもした
人の感情だけはいつまでも自由で広くありたいね
朝井リョウの作品は言葉が端的な割に現代への解像度が高いなあと惚れ惚れする