これは小説を初めに読んでおくべきだったかもしれない。内容がどうこうというよりは、主要人物の顔のイメージが固着しちゃったのが自分にとってはもったいない気がする。どうしても「いやその顔ならこの日本で一定以上は生きやすいでしょw」といったように、想像力を手放してしまいそうになる。
水へのフェティシズムはいいねと思うが、その充足にガキを使ってしまうところに、あの人たちの迂闊さというか幼さを感じた。仮にそういうシチュエーションが用意されちゃったある種「ラッキー」な状況だとしても。
自分の欲求が世間では透明になっていたり、変なものにされてきたことに違和感を抱いている割に、「相手の価値観に即すとどうなのか」の考慮がすっぽり抜けている。