見終わった時にとても複雑な感情になった作品でした。
根底は【好きな物は人それぞれで良くない？】って言う凄いシンプルなテーマだったと思ったのですが、そんな簡単な言葉じゃ到底片付けられないって事を改めて感じた作品でした。
昨今は多様性多様性と非常に理解が広まると言うか知る機会も多くなったと思うしそれは凄く良い事だと思うけど、それって当事者からしたらほんの一歩前進と言うか、当事者じゃない人達からすれば『自由に生きて良いよ！私達は応援するよ！理解するよ！』みたいに軽い気持ちでは無いとは思いますが所詮他人と言うか、この作品からは痛烈に当事者にしか分かり合えない痛みを感じて、それは逆に凄く寂しいなと思ったと言うか、人間である以上他者を完全に理解する事は不可能ってのは分かってはいたけど思い知らされたと言うのか、、、
それなのにたった1人真の理解者が居るだけで生きる意味や価値を見出せたり、やっぱり人って生き物は嫌でも他人と関わって生きて行かないといけないから、結局はそこに行き着くんだなとか
人間って結局何なんだろ？って答えの無い問いかけをされた様な作品で、良いとか悪いとか判断が出来ない作品だと感じました
が、多様性ってのもそれと同じで何が良いとか悪いとかを簡単に判断出来るものではないと思うしだからこそ真に理解は出来ずとも理解しようとする心がほんの小さな一歩だとしても大切だと感じたので、ダイバーシティとか関係なく人間は漏れなくこの映画を見るべきだと感じました
