ウィッシュのTskのネタバレレビュー・内容・結末

作品とは関係ないんですが、ここまで抑圧する権力に対抗する民衆を描けるなら、どうして中東の虐殺に対して他人事でいられるんだと思ったら徐々に空虚な物語に見えてきて駄目だった。これはただの自分の楽しみ方の問題。

大好きな昔ながらのおとぎ話の絵本を開く始まり方から、中世のおとぎ話かと思いきや人種が入り混じった謎の王国。
ヒスパニック、アジア、白人、アフリカ、中東等々、友人含めてバランス含めて自然な感じで良いなと思いました。
ただガワが基本的に眠れる森の美女なので最初違和感が少し、あとヴィランの部屋はたぶんもう少しあとの時代のデザインに見えました。
色々チグハグだなぁと思いつつ、細かいことはいいんだよ物語なんだから！という勢いが良かったです。

ディズニー100周年ということで、オマージュ多めと聞いていたけれど、自分が見た限りだと主にシンデレラや白雪姫の昔ながらのプリンセス系が中心かな。ちょっと直接すぎでしょってくらいストレートな表現もあれば、ここはもしや？と思ったり。楽しい反面そういうネタ探しを気にしすぎて話が面白かったかと言われると普通……てなるかも。

自分の夢や願いは誰にも奪われない、抑圧されない大事な物である、多様性の根幹を感じる良いメッセージと思いつつ、ならヴィランにもその寛容さ分けてやれよという気持ち。
私利私欲で自分を肥やすタイプでは無かったようだし（少なくとも建国当時は）人の欲が害をなす側面ももちろんあって、そういう失敗と対話を重ねて前に進むことが大切なのでは？
結局自分たちと意見の違うヤツを断罪して終わりか〜……いつも通りだな、王妃様無慈悲って気分。
半分くらいは自分の好みの問題話。