キャプテンマーベリック

ウィッシュのキャプテンマーベリックのネタバレレビュー・内容・結末

ウィッシュ(2023年製作の映画)
4.3

このレビューはネタバレを含みます

2023_No.80

ディズニー100周年記念作品として作られた本作。

ロサス国では願いをマグニフィコ王に託すことによって、国民は願いを忘れる代わりに、王が時々選ばれた国民の願いを叶えれてくれる。
一見いいことのように思える。
頑張らなくても王様が願いを叶えれてくれるし、願いを忘れることによって願いが叶わず苦しむこともない。
マグニフィコもヴィランではあれど根っから悪人だったわけではなく、当初は上記の思想が正義であると信じて願いを預かっていたのだと思います。
でもアーシャは、ひいてはディズニーはその思想を否定します。
苦しみ、もがき、自分自身の力で叶えるからこそ意味があるんだと。
シンプルで力強いメッセージ。

そして中盤でアーシャによって歌われた「ウィッシュ」をラストではマグニフィコに立ち向かうべく国民たちが願いを叶えるんだと全員で合唱し、その迫力に感動しました。

ミュージカルで活躍している生田絵梨花の純粋で伸びのある歌声は素晴らしかったです。
福山雅治もマグニフィコのカリスマ性に説得力を持たせるとともに、悪役としての演技も良かった。

楽曲も素晴らしいものが多く、サントラも買っちゃいました。
お気に入りは「ウィッシュ」と「ようこそ!ロサス王国へ」かな。

100周年記念作品だけあって、過去作品のオマージュがたくさんあり、私はちょっとしかわからなかったけど、熱心なディズニーファンならもっといっぱい分かるでしょうね。

久しぶりに映画館で見たディズニー映画でしたが、やっぱりディズニーっていいなって思いましたし、ウィッシュは歴代作品の中でも、お気に入りの作品の一つになりました。