このレビューはネタバレを含みます
表現が合っているかわからないけど、
淡々していた。
淡々と従い、恐怖に怯えながらも無慈悲に失われる命、やらなければ自分がやられる。
「家族のために何が何でも生きて帰る!」
「国のために喜んで命を捨てる!」
「1人でも多くの敵を減らす!」
とか、主人公には強い意志みたいのがなかったから、無駄な感情移入しないで冷静に見れた。
あまりセリフが多くないからこそ、
余計に重い。
戦いのシーンももちろん過激なんだけど、
そこに焦点を当ててるわけでもなく、あくまでも淡々と戦争を写しているように感じた。
戦争から生きて帰ってこれたのに、自分の首をフォークで刺して死ぬ。家畜を盗みに入った家の子どもに撃たれて死ぬ。
どこまでも無慈悲で、精神が麻痺する。
国を、自分たちを、家族を守るために敵を全力で殺すのか。
それとも自分が死ぬ状況で、誰の命も奪わないまま死にたいと思うのか。
300万人以上の兵士が命を失ったのに
戦線が動かなかったから、異状なし。
何のために生きて何のために戦うのか
虚無感。
結局1人の命なんて、ね。