通りすがりのアランスミシー

西部戦線異状なしの通りすがりのアランスミシーのレビュー・感想・評価

西部戦線異状なし(2022年製作の映画)
4.5
過去に2度映像化されている小説の三度目の映像化にして、初の原作オリジナル言語(ドイツ語)の映像作品。
敗戦国の立場から戦争映画を作るとありがちだが、結末に全く救いがない。
147分のかなりの長尺を費やして、いくつかのエピソードを消化しながらその救いの無い結末へとじっくりと一直線に突き進んでいく。
過去の映像化と比べても技術の進歩、表現の熟練度は格段に上で、オリジナル言語であることも雰囲気を盛り上げる。
エドワード・ベルガーは本作をきっかけに英語作品にも呼ばれ『教皇選挙』も好評だった。
大雑把な大作映画専門監督になってしまったウォルフガング・ペーターゼン、英語圏に進出して早々に『ツーリスト』がずっこけたフロリアン・ヘンケル・フォン・ドナースマルクの二の舞は避けられたようだ。
やはりヨーロッパの映画監督はヨーロッパで撮った方がうまくいくのかもしれない。