「教皇選挙」を観て、エドワード・ベルガー監督作をもっと観たいという、思いで鑑賞。
戦争の有無を言わさぬ、むごたらしさが
圧倒的なビジュアル表現で迫ってくる。
残忍な戦闘シーンに挟まれる原野の美しさが哀しさを増幅させ、より寒さと空腹が伝わってくる描写はこの監督ならでは。
昨晩Netflixで観てから、主人公パウルの顔が脳裏に焼いついてきえない。手がかじかんだら、ズボンに手を入れるよ、カット。
無能な指導者が、前途ある大勢の若者をゴミのように殺していく。ドキュメンタリーで観た、日本軍の愚策、インパール大作戦での死者は3万人という数字に絶望したが、その何十倍の人が亡くなっている。
いまも、ガザやウクライナで続いている戦闘に思いがめぐる。