ククレ

フェイブルマンズのククレのネタバレレビュー・内容・結末

フェイブルマンズ(2022年製作の映画)
3.1

このレビューはネタバレを含みます

今、現役の映画監督としては一番成功していると言えるスピルバーグ監督の自伝的映画であり、アカデミー賞ノミネート作品。とても期待してたから、公開日の初回に観に行った。オープニングで、「ユニバーサルの地球」と「アンブリンの月」が重なる所で鳥肌!ワクワクしたわ〜!
でも、思ってたのとは違ったなぁ…

以下はネタバレ…







幼少期の鉄道模型の撮影はとても面白かった〜。正に「激突」やん!案外、裕福な家庭で愛情豊かに育てられたんやね。アリゾナで友達と一緒に映画を作って、周囲に認められていく展開まではとても引き込まれた。

でも、映画が嫌になって封印してカリフォルニアに引っ越すあたりから急激に湿っぽくなる。奔放な母親の不倫とか「ジョック(ヒエラルキーのトップ)」によるユダヤ人イジメとかがあって「暗黒期」なのかと思いきや…急に彼女ができてファーストキス。あれ?楽しいハイスクールライフやんか。そしてあれよあれよと定番の「プラム」へ。
うーん?なんで振られたのかわからん!付き合ってたんじゃなかったの?
ビーチの映像はとても良かったのに、なんでイケメン君がキレてるのかわかりにくい!ここで、「演出のマジック」とか「映像の影響力」とかに気付かされて映画人として覚醒するのかと思いきや、本人もよくわからないままモンモンと一年経つ。

ラストのジョン・フォードとの出会いはとても良かったのに、それでエンディングとは…ここからでしょう、面白くなるのは!
修行中に悩みながらも、これまで培ってきた経験と技術を生かして、映画愛と才能全開で頭角を表して行くところまで観たかったな〜。ラストはデビッド・リンチの印象しか残ってないぞ。

振り返ると、題名の通り「フェイブルマン家」のパーソナルなストーリーだったということがわかった。母親のことを描きたかったんだろうな。アメリカ人ならノスタルジーを感じるストーリーなのかもしれない。私はあまり共感できなかったなぁ…。
ククレ

ククレ