BROOK

フェイブルマンズのBROOKのレビュー・感想・評価

フェイブルマンズ(2022年製作の映画)
4.0
鑑賞日:2023年3月4日
パンフレット:880円


出来事には、全て意味がある・・・


スティーヴン・スピルバーグ監督の自伝的映画。
彼の”才能”がこうやって作られていったのが良く分かる作品。

それにしても、ここんとこ「バビロン」「エンパイア・オブ・ライト」と”映画”にまつわる物語が立て続けに公開され、今作で3作目。
スピルバーグの自伝的映画ということで、満を持しての3作目といった感じでしょうか♪
どの作品が好きというか…それぞれ”特色”があって3作品とも良き作品だと思います!


そういえば、字幕が戸田奈津子さんでしたね。


母親のミッツィを演じたミシェル・ウィリアムズ、父親のバートを演じたポール・ダノともに素晴らしい演技でした。


映画は、バートとミッツィが息子のサミーを連れて「史上最大のショウ」という映画を観に行くシーンから始まります。

映画を観て、列車と自動車の衝突シーンに目を輝かせるサミー。
光の祭のプレゼントとして、列車の模型を貰う。

電気を通して、サミーは連結した列車を走らせ…

ある夜、サミーは模型の列車と自動車を衝突させ…
バートとミッツィは驚く。
衝突にこだわるサミーのために、ミッツィはバートのカメラを貸し出す。

衝突シーンを撮影したサミーは母にそのフィルム映像を見せる。


一家はバートの転職を機に、ベニーおじさんも連れてアリゾナへと引っ越すことに。
成長したサミーは映画を撮り、その映画で特賞を受賞し、さらに映画撮影の意欲が増す。

そんな中、ミッツィの母が亡くなり…
悲嘆に暮れるミッツィのためにバートはサミーに、キャンプ旅行に行った時の映像を使って映画制作を依頼。

翌日には大掛かりな撮影が決まっていたサミーだったが、父の頼みを断れず。

ミッツィの母の兄、ボリスが突然の来訪。
ボリスはサミーに、芸術は孤独をもたらすと告げる。

キャンプ旅行のフィルムを確認していたサミーは”あること”に気付くのだった…。


ピアニストの母親と科学畑の父親…
サミーの”才能”は生まれつきという感じもしますが…(苦笑)

と、こんなひねくれたことを言ってはいけませんよね。
努力あってこそだとは思います。
努力しなかったら、その才能も枯れてしまうだろうし。。


どこまでは事実なのかは分からないけれど…
サミー(スピルバーグ)の映画人生を形作った”いろいろなこと”が丁寧に描かれていました。

ミッツィとバート…
3人の妹…
ボリス…
ベニー…
モニカ…

サミーはいろいろな人と触れることによって、最後には有名な監督に出会うことになる…
もうそれはまさに”運命”なんだろうなぁ…。


そうそう、ラストカットで地平線の位置ー!
慌ててカメラが動く憎い演出が良かった♪


今作を撮って、スピルバーグが次にどんな映画を撮るのか、非常に楽しみです!!
BROOK

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