鑑賞日:2024年5月11日
パンフレット:2420円
悪を知り、外道を憎む――!
まずは、パンフレットの価格にビックリ!
ドラマの解説を含めてのパンフレットなので、仕方ないのかなぁ…。
でも、劇場でこの値段を見た時は買うべきか悩みました。
鬼平といえば中村吉右衛門さんですが、、、
新たな鬼平の誕生ということで、鬼平ファンとしては必ず鑑賞しなくては!と、劇場に行ってきました♪
長谷川平蔵を演じた松本幸四郎さん、かなり良かったー。
若返った鬼平を見事に演じていたと思う。
おまさを演じた中村ゆりさんはこういう役がホント合いますね。
キャスト陣も一新されて、これは面白さ倍増!!
映画は、若かりし頃の長谷川平蔵こと長谷川鉄三郎が景気づけにお酒を飲んでいるシーンから始まります。
鉄三郎が密偵の彦十を向かった先は…
火付盗賊改方の長官となった平蔵のもとに、引き込み女として盗賊の一味に加担していたものの、足を洗ったというおまさが訪ねてくる。
自分を密偵にして欲しいというおまさに平蔵はダメだと一蹴。
そんな中、引き込み女のおりんが手引きをし、線香問屋に盗賊が押し入り、全員を殺害。
その様子を目撃したのはひとりばたらきの盗賊の九平。
もちろんそのことを言えるはずもなく…。
線香問屋の件を調べる平蔵は、木村から、芋酒の評判の良い店を聞き、早速訪れることに。
営んでいたのは九平で…
そこにおりんが桑原とともに現れる。
桑原は平蔵に難癖をつけるものの、その場を後にする。
店を出た平蔵は浪人たとに狙われ…
見ていたおりんに気付く。
さらには役宅に帰る平蔵をつける九平にも気付く。
翌日、九平は姿を消し…
平蔵は木村に似顔絵を書かせて、おまさは九平捜しの協力を申し出るのだった…。
今回の一件は平蔵の過去が絡んでいて、冒頭のシーンが終盤に繋がってきます。
これは見事でした!!
でもさ、甚五郎も自分の親がそんなことをしていたのに、
やられたらやり返す!みたいなのはどうなの???と、思った(苦笑)
ま、復讐の連鎖は止められないから仕方ないけどさ…。
事件の全容がなかなか見えてこない物語で…
九平やおまさがどうにかこうにか活躍して、平蔵の活躍へと向かっていくのは観ていて爽快&痛快!
そういえば、悪役の甚五郎を演じた北村さんが見事なまでの憎たらしいキャラだったので、
勧善懲悪ものとしては大成功でしたよー!!
殺陣シーンも非常に見応えがあり、
やはり平蔵が悪を成敗していくのは良きですね。
おまさのためにここまでとは、、、と。
うん、ピュアですな♪
無事におまさは平蔵の密偵となり、新たな任務へ…
”続き”が気になる終わり方なので、せめてそのエピソードだけでも劇場公開して欲しいところ!
そういえば、藤枝梅安が登場しなかったのも気になった。
映画の「仕掛人・藤枝梅安」には長谷川平蔵が登場したのにね。
池波正太郎ユニバースに期待しているので、この辺りは是非ともお願いしたい。