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青春18×2 君へと続く道のBROOKのレビュー・感想・評価

青春18×2 君へと続く道(2024年製作の映画)
4.0
鑑賞日:2024年5月3日
パンフレット:850円


出会ってくれて、ありがとう・・・


藤井道人監督作品って、なぜこうもエモーショナルなんだろう?
もう心に突き刺さる突き刺さる!!
それが厭ではなく、スッと入ってくるような感じ…。


藤井監督の初の国際プロジェクトということで…
アミを演じた清原さん、ジミーを演じたシュー・グァンハンさんともにとても素晴らしかった!!
ちょい役ですが、道枝さん、黒木華さんも印象的。


映画は、ゲーム会社の経営から満場一致でジミーが追い出されるシーンから始まります。

そんな中、ジミーは18歳の頃に台湾の台南で出会ったアミからの手紙を読み返す。


会社の経営から退いたものの、共同経営者だったリュウの頼みで、日本へ行くことになったジミー。
そのままアミが生まれ育った福島の只見へと向かう。

アミと台南のカラオケ店で出会ったジミー。
彼女は財布を失くしてしまったため、カラオケ店で働くこととなり、ジミーが仕事を教えることに。

ジミーは徐々にアミのことが気になりだし…


福島へと向かうジミーは長野、新潟と寄り道をしながら、その土地土地で出会った人と親睦を深めるのだった…。


ストーリーは、18歳の頃のジミーとアミの話と36歳となったジミーの一人旅が交互に映し出されていく。

藤井監督は風景の切り取り方が非常に印象的で、空撮を活用したりと、思わず心の中で、「綺麗!」ってなりました♪

台湾での風景、長野、新潟、福島の風景…
どれを取っても絵になるというか。
そこに日常的な風景も織り込まれ、これまた良いんだよね!

さらに、音楽も相まって、作品に惹き込まれていく感じです。


アミがなぜ台湾を離れなければならなかったのか…
その”秘密”が徐々に明かされていくワケで、、、
ただ、この辺りは予想がつくかもしれません。

終盤は綺麗に伏線を回収していきますよー。
”あの時”の”あれ”はそういうことだったのかー!と。。
アミ視点、ジミー視点それぞれでもきちんと描かれていて、この辺りの演出はホント上手い!!

ジミーは大学の時に既に…(略)
その明かし方も良かったなぁ…。


あとは、終盤の”台湾編”の本だよね~(涙)


あとあと、アミとジミーが一緒にランタン祭に行く途中の電車の中の風景がこれまた良き!
イヤホンを共有して2人でミスチルの曲を聴くのだけど、敢えてミスチルの曲をバックに流さないのも良かった!!


こういう作品を観ると、自分の人生ってどうなんだろう?と、いろいろと考えてしまう。
一度切りの人生なんだから、”あの時”どうすれば良かったの?とかとか(苦笑)
後悔のない人生を送りたいが、人生って後悔の連続でもあるよね。

ただ、人生という長い旅をどう良くするかは自分次第という感じかな?


そうそう、エンディングテーマのMr.Childrenの「記憶の旅人」も非常に作品に合っていたと思います♪
素敵な余韻に浸ることができました!
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