BROOK

猿の惑星/キングダムのBROOKのレビュー・感想・評価

猿の惑星/キングダム(2024年製作の映画)
4.0
鑑賞日:2024年5月10日
パンフレット:880円

吹替


集まれば、強い――!


旧シリーズは有名なネタバレを知っている程度で、
ティム・バートン版を劇場鑑賞、その後、リブート版の「創世記」「新世紀」「聖戦記」の3作品も劇場鑑賞してきました♪

今作は”完全新作”と言われていますが、、、
個人的にはリブート版のシリーズ第4弾といった感じがしました。
一応、観ていなくても楽しめるとは思うけど、観て、頭の片隅に留めておくのも良いかと思う。


映画は、戦いで息絶えたシーザーが弔われ、火葬されるシーンから始まります。

シーザーの掟を守ることを誓うエイプたち。


それから何世代も後…
イーグル族のエイプのノア、アナヤ、スーナの3匹は”絆の儀式”のために鷲の卵を探索。

アナヤとスーナのものは見つかったものの、ノアのだけは見つからず。
そんなノアは塔のてっぺんで卵をどうにか捕獲。

その帰り道、馬を留めていた場所で、何者かの気配を察知。
追っていくと、それは”エコー”と呼ばれる存在…
しかし、エコーには逃げられてしまう。


村へと戻ったノアたち。
持ち帰ったエコーの血の付着した布から長老たちが慌ただしく動き出す。

夜、エコーの侵入により、卵が割れてしまったノアは、翌日の儀式のために再び卵を見つけに向かう。

だが、マスクをつけた軍隊に遭遇し、ノアが出会ったエコーを捜していることが判明。


ノアが急いで村へと戻ると、そこは火に包まれており…
鳥使いの父親が目の前で殺され、仲間たちも連行されていく。

ひとり残ったノアは仲間たちを救うため、”彼方の谷”という禁断の場所を目指すのだった…。


人工ウイルスによって猿は進化し、人間は退化している…
この設定くらいは覚えておきましょう!


初っ端から緻密に描き込まれたVFXに圧倒されました♪
人工物が自然に覆われた世界とエイプたちがとても”絵”になりますね。


ノアがラカと出会い、さらにメイを仲間にしてから、物語は大きく展開していきます。

人間のメイには、ある目的があって…
この辺りは人間の狡賢さが描かれていたりと。
結局のところ、人間ってそういう生き物だよね、、、と。

エイプたちは”純粋”かと言われると、そうでもないような…
その辺の線引きが曖昧なのが「猿の惑星」なのかも。

プロキシマス・シーザーが言っていた、人間を信用してはいけない…ということは正しかった!?

エイプと人間の関係は絶妙な距離で描かれていたように思う。


終盤の伏線の回収の仕方は良かったな♪
ラカがノアに歌声を聞かせて欲しいと言っていたのが、まさかああいう”形”になるとは!!


そうそう、物語的には結構気になるところもあった気がする。
「聖戦記」から300年が経過しているらしいが、ラストの人間たちはどうやって?とか、メイはどうしてその場所を知っていたの?とかとか。

エイプと人間の”共存”をテーマに、今作はまだまだ新たな序章といった感じ。
どういう展開になるにしろ、最後まで描き切って欲しい!
BROOK

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