ポール

フェイブルマンズのポールのネタバレレビュー・内容・結末

フェイブルマンズ(2022年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

衝突に魅せられて映像撮影をはじめた幼少期

キラキラとしたアルバムのような撮影から
映画という芸術作品を作る青年になっていく成長

役者にも徐々に熱く指示を出し始めた青年は
単なる趣味というには片付けられない
そこに情熱が生まれている明確なシーンだった

映画への愛、監督になる覚悟、その始まり



母親の気持ちに気づくまでは幸せな家族だと思っていた

母親も人間であり女であるということが
それが現実として突きつけられるのがリアルだった


夫婦、愛、幸せ、寂しさ、出会い、別れ、死
家族、友達、猿、いじめ、差別、アイデア
病気、裏切り、優しさ、プレゼント、夢
ヒエラルキー、虚像、孤独、フィルム、映画



地平線が真ん中だとクソほどつまらん


芸術がそうであるように

人生も同じかもしれない
現実は楽しいだけじゃない、辛いこともあるし
心が引き裂かれるようなこともあるし
つまらない人生に思えるかもしれない、だから
色んなアングルから撮った方が面白いに決まっている
面白く思えないと辛い出来事もただ辛いだけ
全ての出来事に意味がある と思いたい


ラストカットは遊び心があって
スピルバーグ監督らしい〜と心地いい脱力でした


監督自身がこの作品を通して
ズタズタになった心を昇華したように思える作品
成長物語と夫婦のお話


あと!ポール・ダノの父親役が最高
優しくて賢くて愛妻家で家族想いで
笑顔が素敵で穏やかな理想の男性

そこに退屈さを感じてしまい
自由奔放な芸術家肌な妻は物足りなくなり、、
全て分かって暮らしていたようで切なかった
妻と親友、幸せな家族を失ってしまう

やっぱりポール・ダノ好きだ
貫禄があって、また新しい顔が見れて嬉しい!


今日たまたま芸術作品に対して批判している人が
目の前にいて、その場面に出くわして、、

この作品を観るのに効いた出来事、、
この出来事に意味があったのかもしれない
ポール

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