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フェイブルマンズのYKのレビュー・感想・評価

フェイブルマンズ(2022年製作の映画)
4.0
スピルバーグの自伝的作品というので、映画少年が映画にどっぷりと嵌っていく話しかと思いきや、もちろんそういう流れもあるものの、家族愛について、幸せとは何かということ、家族思いだが、仕事も大事に思う父親(かつての日本人サラリーマンのようだ)などを描いたストーリーであった。
もちろん、映画への目覚めや、友達との映画作り(これが見事な作品!)がテンポよく描かれ、飽きさせない。
中盤から少し重い話しになってくるが、それを吹き飛ばすのが卒業記念の映画。見事な出来。

バビロンもそうであったが、本映画も、映画賛歌の想いが強く感じられた。コロナ禍で映画はかなりダメージを被った。更に、コストの問題か、配信がメインになってきて、我々は映画を映画館で見ることが当たり前ではなくなってきている。その中で、やはり映画は素晴らしい、映画には力がある、というメッセージを感じられることは素直にうれしい。

しかし、映画館(TOHO日比谷)の観客の大半がシニア層。昨日鑑賞したBlue Giantでさえ、シニア層が大半。映画に未来はあるのだろうか。
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