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サン・セバスチャンへ、ようこそのYKのレビュー・感想・評価

3.1
色々な騒動の後も頑張って映画を作り続けるアレンに敬意と同時に、作らせる懐の深さを感じた。
とは言え、往年の粘りっこさは枯れてきており、年相応の人生を達観するような描写が多い。
ベルイマンに代表されるヨーロッパ芸術映画推しを語らせ、映像でも見せてくれる。薔薇の蕾には思わず笑ってしまったが、大半の令和の観客には受けないだろう。
スペインの美しい風景と共に、天才映画人アレンの晩年作を映画館で楽しむのも、贅沢の極みか。
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