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人生に詰んだ元アイドルは、赤の他人のおっさんと住む選択をしたのYKのレビュー・感想・評価

3.4
原作未読であったためか、予告編を見ただけでは、元アイドルがひょんなことからおじさんと暮らす羽目になるというコメディタッチだと思っていたが、どちらかというと、アラサー独身女性の再生というか、生きる意味を見つけるというか、絆の話しであった。
ところどころコメディタッチの場面はあるものの、それがメインではなく、至って真面目なトーン。
登場人物は魅力的で、とくに友人役の松浦りょうが好演。もちろん、井浦新も。三島由紀夫役を演じた際のピリピリした演技とは全く正反対のまるまるとした演技(!)で、全くイメージが異なる役を楽しそうに演じていた。
アラサー女子が実感・共感をもって見るような映画だが、中年男性も十分楽しめる映画。

ただ、auスマプレとのコラボや、予告編の喜劇調は、本来のターゲットを逃す結果や、コメディを期待した観客の低評価を生み出すのではないかと、老婆心ながら気になった。
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