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フェイブルマンズのkuutaのレビュー・感想・評価

フェイブルマンズ(2022年製作の映画)
3.5
とにかく「コレじゃない」感がすごかった、思っていたのとだいぶ違った映画。

スピルバーグの自伝的映画と聞いて思い浮かぶのは、幼少期の映画との出会いや、家族や仲間との関係を通して、あれやこれやのエピソードが「だからあの映画を撮ったのか!」とか「これがあのシーンに繋がるのね」みたいな話なのだが、物語は「両親の離婚」と「学校でのいじめ、差別」という側面にフォーカスしていく。

その二つの事件に、彼が撮った映像が大きく関係する。

カメラは残酷なほどに瞬間的な真実を切り取るけれど、同時に、多面的な物事の一部分をまるでそれが全てのように見せてしまう。

映像に残してしまうことの恐ろしさ、呪いにも近い、映像の力について語りたかったのだろうか?

どこまでが本当にあったことなんだろう。ラストでメタ的にカメラ位置を直して見せているから、かなりフィクションである可能性もあるけど…
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