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哀れなるものたちのkuutaのレビュー・感想・評価

哀れなるものたち(2023年製作の映画)
3.5
この監督の映画は「ロブスター」「女王陛下のお気に入り」をみているけど、これらと共通して本作も「性」と「自由」を描いた作品。そして、「女王陛下の…」に続いてエマ・ストーンがとにかくすごい。彼女の存在感だけでこの映画の8割が成立していると言っても良い。

幼児の知能で振る舞う序盤から哲学的なまだるっこしい物言いをし始める後半まで、なんか、ずっとみてられる。やたら袖を膨らませたエキセントリックかつゴージャスな衣装も見どころ。飽きぬ。

彼女の冒険にあわせてロンドン→リスボン→船旅(ギリシャ)→パリ→ロンドンと舞台が変わっていくのだけれど、その行く先々の風景のプロダクションデザインがいちいちファンタジックで楽しい。

ラストで違うエンディングを想像していたのだけども、彼女がそれを選んでしまっていたらテーマがちょっとブレちゃってたかな…
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