このレビューはネタバレを含みます
怪物、だーれだ。
自分と違う価値観を持つ人は、自分にとっての怪物になりうる。
そして自分も、誰かにとっての怪物になっている。無自覚に。
数日間で起きたことを、少しずつ視点を変えながら描き、謎を解いていく構成が見事。見終える頃には、全てのキャラクターの人物像が違ってくる。
屋上の堀先生が聞いた楽器の音が「怪物の鳴き声」に聴こえるのが秀逸。その鳴き声が校長先生とみなとということも。
ラスト、子供たちが死んだのか、お母さんと先生が死んだのか、何も起きなかったのか、意味ありげに曖昧なまま幕を閉じるのが嫌いだったので、4.0。