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フェイブルマンズのasamiのレビュー・感想・評価

フェイブルマンズ(2022年製作の映画)
3.8
映画館にて視聴。
巨匠スティーブン・スピルバーグが、映画監督になるという夢をかなえた自身の原体験を映画にした自伝的作品。監督・脚本はスピルバーグ。
主演は新鋭ガブリエル・ラベル。
母親にミシェル・ウィリアムズ、父親にポール・ダノ。

第95回アカデミー賞では作品、監督、脚本、主演女優、助演男優ほか計7部門にノミネートされています。



初めて映画館で『地上最大のショーウ』を観て以来、映画に夢中になった少年サミー・フェイブルマン。
父は早くからコンピューターの重要性を認識していた天才エンジニア。
母はピアニストの夢は破れたものの、音楽を愛する芸術家肌。
初めて見た映画を自分の手で再現したいサミーの様子を見た母親は、父の8ミリカメラを与え、サミーに映画を撮るように勧める。
映画とカメラはサミーにとって人生の一部となる。



40代で子どもの頃から作品を見てきた私にとって、スピルバーグは特別な監督だし、もう少しささるかなと思ったけれど、意外とさらりと見てしまった。
涙もありませんでした。

やっぱりすごいな、ミシェル・ウィリアムズは、という感想。
天才たちのミューズであり、芸術への愛と理解者を求める女。
そして子どもたちの親友でもある母親。
ファッションといい、ミシェルの存在感が圧倒的。
幸せそうに見えるのに寂しい女。

ほぼミシェルの独断場だけれど、
ラスト近くのシーンの、
ポール・ダノの表情と佇まい。
全てを飲み込み、それでも歩き続ける人の哀切が煙のように立ち上っていた。

映画への愛と執着心、全てをフィルムに収めたいと考えてしまうサム。
芸術は時に家庭や愛を壊す、という
メッセージも伝わりましたが、
私にはサムの両親のラブストーリーだと
感じました。

スタッフはスピルバーグ組。
共同脚本のトニー・クシュナー。そのほか撮影のヤヌス・カミンスキー、音楽のジョン・ウィリアムズ。
映画としてのクオリティは素晴らしいけれど、私にはもう一つでした。
でも映画ファン、スピルバーグファンとしては必見の映画です。

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