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クリード チャンプを継ぐ男のasamiのレビュー・感想・評価

3.9
『クリードチャンプを継ぐ男』
『クリード 炎の宿敵』
続けて鑑賞しました。映画史に燦然と輝く「ロッキー」シリーズのスピンオフであり、
新章として絶賛されている作品。
アカデミー賞ではスタローンが助演男優賞にノミネート。スタローンにとっては、「ロッキー」以来のアカデミー賞ノミネート。
主演のマイケル・B・ジョーダンとともに、数々の賞を受賞しました。



孤児として育ったアドニス・ジョンソンはある日、自分の父があのアポロ・クリードだということを知る。
父について良く知らないまま育ったアドニスだったが、彼には父から受け継いだボクシングの才能があった。
亡き父が伝説的な戦いを繰り広げたフィラデルフィアの地に降り立ったアドニスは、
父と死闘を繰り広げた男、ロッキー・バルボアにトレーナーになってほしいと頼む。
ボクシングから身を引いていたロッキーは、アドニスの中にアポロと同じ強さを見出し、トレーナー役を引き受ける。



アドニス役はこれが当たり役となったマイケル・B・ジョーダン。
当時新鋭のライアン・クーグラー監督とは『フルートベール駅で』に続き2作目。
その後は強力なタッグとなって『ブラック・パンサー』にも続いていく。


1作目はアドニスが出自を知り、ロッキーと出会い、『クリード』の名前で戦う。

2作目ではかつて父アポロが死ぬまで戦い、
ロッキーが倒したロシアの脅威が再びやってくる。

ロッキーから派生したストーリーらしく、
王道の人間ドラマであり、
主人公の成長を軸としたスポ根ドラマ。
でもそれだけに留まらず、
ロッキーをはじめとした脇役たちのキャラクターが素晴らしく、非常に見応えがあった。

私たちがよく知るロッキーも老年。
その孤独な様。2作目では身体も病魔に蝕まれる。
失った人々と思い出を愛し続け、アドニスに人として、ボクサーとしての道を示す、
師としての彼の姿に泣ける。
静かで、強い。

悲劇のチャンピオン・アポロの息子という
十字架を、覚悟を持って背負うアドニス。
まだ若く未熟な面が沢山あるけれど、
2作を通じてロッキーのスピリットを吸収して成長し、最後は打ち勝っていく。

ハンサムなマイケル・B・ジョーダンは
スポ根ヒーローがとにかく似合います。
自身がアニメのヒーロー達が大好きで役作りにも反映させていると言うだけあって、
真っ直ぐな役作りがこの作品に相応しい。
ファイトシーンも素晴らしかった。

3作目が5月に公開らしいけれど、
そちらではマイケル自身が監督を務め、
今話題のジョナサン・メジャーズが
ライバルとなるというから、期待したいです。

私たちのヒーロー、テッサ・トンプソンが、
今作では歌姫でめちゃくちゃキレイなことも見どころです。
聴力を失いつつある、悲しいシンガーであり、アドニスと愛し合う、強い女性。
すごくカッコいいです。




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