すごい良い映画じゃん。
ナレーションも音楽もなかったのが本当に良かったんですけど、私がろくにドキュメンタリーを観たことがないから知らないだけで割とそういうものなのだろうか…。
とにかく全編を通してマジ生活、本当にそう。
「ここが私たちが生活してきた場所なんだよ」って静かに伝わってくる浦安の海や、町や、市場の画、渾身の美しさでした。
おばあちゃんの、蛤を焼く手
おばさんの、貝をナイフ一本で開けて身と貝柱とを分ける手
子どもの頃から同じことをする親の手を見て育って自分も何十年もやってきたその体に染み付いてる感じがね、すごく良かったです。本当にきれいなんですよ。
鯨の解体も良かったな…。
世の中には鯨を捕食することは残酷なので良しとしない団体もあるらしいけどなにふざけたこと言ってんだって感じです。
フォアグラとかの方がよっぽどえげつないと思いますけど。
ありのまま生きてる動物を、食べるために命をもらい解体してる様子は儀式的ですらあります。
あとなぜか常に異常者闖入スタイルでライブを始める森田釣竿さんの様子とか天真爛漫な子どもとかなんか面白いシーンも実はある。
本当に良い映画でした。
今年の良い締めくくりになって、清々しい気持ちです。
