『ザ・スーベニア 魅せられて』のジョアンナ・ホッグ監督の卒業制作。無名時代のティルダ・スウィントンが主演している。
彼女の長編映画を観ていないので作風に関しては言えないのだが、かなり変わった作品であることは間違いない。
愛読しているファッション雑誌の中に迷い込んでしまったティルダ演じるラッキーを鮮やかにみせていく。
ページごとにテーマが異なり、あるページではミュージカル風だったりまたあるページではモノクロのメロドラマ調だったり。
そこをラッキーがどんどんファッションを超えて通り過ぎていく。しかしそれらの世界に入ったことで「自分には必要ない」と締めるラストがよかった。
ところでクレジットでは「Mathilda Swinton」になっていて、調べたらマティルダが本名らしい。意外。