aftersun／アフターサンのeulogist2001のネタバレレビュー・内容・結末

娘が亡き父親との11歳の時の旅行を20年後にビデオで懐かしむ。その回想と現在の短いショットを挟むことで作品は進む。
まずはそのあたりが、ドキュメンタリーなのかサスペンスなのか予備知識なしにみると戸惑いしかない。ハートウォーミングなのかサスペンスなのか最後までハラハラしながら観ていた私はなに⁈w

父親はおそらく余命いくばくもなく娘との思い出をビデオに収める。その愛情が痛いくらいだ。娘の「パパはわたしくらいの時何を考えてたの⁈」という質問は、未来の娘が11歳の時、自分は何を考えていたのか、そして父親は自分をどう愛していたのか、それを思い出す貴重なビデオでもある。

作品構造がややこしいわりには極めてシンプルな父娘の愛が伝わる良い作品である。

ただわたしの好みとはかなり差があって寝落ちしそうになること数回。個人史と重なるようなひとには相当響くとはおもうけれど。