かつて一緒に旅行へ行った時の父親と同い年になったソフィが、その時のビデオを見ながら彼に思いを馳せるというシンプルさなんだが、すごく良かった。観ている側の想像の余地を広げてくれて、観終わった後もじわじわと余韻に浸る感覚。
都度挟まれるお父さんの苦悩する姿がつらい。自身のことで思い悩むけど彼は娘のことをとても愛していて。「Under Pressure」ってこんな歌詞だったんだな。美しい映像と美しい歌、二人の気持ちを思ったら泣いてしまった。愛なんだよな。会話がほとんどなかった私の父の遺品から『娘とうまく話すには』というような本が出てきた時のことを思い出して胸が締め付けられた。
とても良い映画でした。