外国の人って長期休暇をとってバカンスするんだよね。ゆったりホテルで遊んだりくつろいだり。日本とは違う夏休みの過ごし方。とても素敵。
ヨーロッパ産の映画なので、こちらも閑静というかこじんまりとしたスケール。その中に私たちが能動的に思考を巡らせていく。閑静なんだけど、その中にすごく激しいものが潜んでいる。
ここからネタバレ
序盤から何も起こらない。けど、ただならぬ何か起きそうな予感。
常に何かが起きそうなのは一見無意味と思えるところを切り取ったり、父カラムが何を考えているのかわからないところにある。
パラグライダーや、海。ベランダ、ダイビング。死を暗示するような場面がいくつか現れる。
彼の苦悩がどれほどのものだったのかは想像することはできない。
子供のとき、大人の苦労や苦悩っていうのはなかなかわからないものだし、大人もそれを魅せようとはしない。(11歳の誕生日のくだりのとき、父はカメラを止めされた)あの頃の思い出はキラキラしているものだけを切り取っている。きっと彼女はあれから何回もこの記録をみているのだろう。年をとるたびに次第に変わるビデオテープの意義。