90年代に撮られた、30歳の父と11歳の娘との夏休み旅行を収めたホーム・ムービーをめぐる物語。
先日の「なぎさ」以上に全体を通して余白が多く、冒頭からしばらくはこの映画の文法が理解できなくて難儀したのだけど、途中から俄然良くなり、11歳の娘ってこんなにも可愛かったかなとか、カラオケのシーンの表情なんて最高じゃないとか、なにこのラストシーンはとか、エンタメ性は皆無ながら、終わってみれば最高クラスの映画体験。
見るひとの数だけ解釈がある映画だと思う。
監督は本作が長編デビューの シャーロット・ウェルズ。パンフは ¥1000 と高めながら 大島依提亜 のデザインが素晴らしい。
